~Using the 24-hour plan~

アルコホーリクス・アノニマスでは、「今日一日」という考え方をしています。

もう一生酒を飲まないぞ。今年1年飲まないぞ。といったように、高邁な決意とともに酒を断つことを宣言したアルコール依存症者はたくさんおります。

しかし、普通の人でも身の丈を超えた決意は、まずうまくいかないものです。ましてわれわれアルコール依存症者は、ふっと楽になる感覚をもとめて、取るに足らない理由で避けに手を出してしまう、「精神の強迫観念」を症状としてもっています。長い期間飲まないでいるという約束を果たす能力は、我々からは失われてしまっていることが、経験からわかっています。

かわりに、今日一日24時間は酒を飲まないという決意をすると、今日一日くらいであれば、なんとかなるということがわかりました。酒が止まったばかりのかたは、もっと短い、1時間とか5分とか、そういったスパンで考えるのが良いと思います。私も最初は、その24時間、今日一日がやめられないから困っているのに!と思って、内心ではこの24時間の考え方に反発をしていたことを思い出します。

やめたばかりの辛い離脱症状や狂おしいほどの飲酒欲求は、通常数日〜数週間で消えていきます。そうすると、今日一日24時間、なんとかやめられるかなといった心持ちになってゆきます。我慢の断酒はうまくいかないといいますが、我慢でやめ続けることはできないという意味です。(我慢でやめる限界は、私の見ている限りですとおそらく最長3年くらいだと思います。)一番最初の数日はもう我慢しかないですよ。私は離脱を防ぐため、死んだほうがマシだと思うような不安感や悪寒と戦いながら、ベンゾジアゼピンを自己処方して、ノンアルビールをがぶ飲みしてしのぎました。褒められたやり方ではないでしょうが、そのときはそれしかなかったです。

さて、この24時間という考えは、ほかの色々なことに流用できます。今日一日は謙虚でいる、今日一日は正直でいるといったことや、あまり先のことを心配せず、今日一日やるべきことだけをしっかりとやる、昨日のことはもう住んだこととして過去の自分の過ちをゆるし、今日一日に目を向ける、といった考え方です。

私の経験では、24時間酒をやめるという考えで生きていると、自然に上記のような考え方になっていって、先取り不安や後悔、自己れんびんといったものから、開放されていきました。

もっと短いスパンで考えるとさらに良いと思います。今この瞬間を最善を尽くして生きる。このシンプルな生き方は楽ですよ。

12 Step and me 24時間の方法を利用すること Click To Tweet