“First Things First”

アルコール依存症というのは、死に至る病です。
自身がまだ、この病気によって死ぬような目にあっていなくても、自助グループにいれば、飲んで死んでゆく仲間が、嫌でもそのことを教えてくれます。
私達は今回は酒が止まっていますが、次にスリップすれば、二度と酒をやめられないかもしれませんし、私達より長く飲み、酒が止まらなかった仲間と同じように、死んでしまう可能性も高いのです。

飲まないことは、いつでもどこでもどんな状況でも、最優先課題です。

この章には、「ということは、家族よりも、仕事よりも、そして友人たちの意見よりも、飲まないことを第一にするという意味なのか」と書かれています。

答えは明確に「Yes」です。

酒を飲んで死んでしまえば、家族も仕事も友人も無いということを忘れてはいけません。また、酒を飲まないで生きることで、飲んでいた頃の仕事や収入を諦めなくてはいけない可能性があります。友人や家族との関係についても、それが酒を飲まずに生きていくことに対して大きな妨げとなるならば、諦めなくてはいけないことがあります。

ただし、飲まない生き方や新しい考え方が身についてゆくことで、飲んでいた頃よりも良い仕事に就けたという仲間はたくさんおりますし、より良い家庭や友人関係を築けたという仲間も沢山います。私自身も、酒によって一度仕事を失いましたが、今はその仕事と同様の仕事に就いており、収入もとりあえず現状では回復しています。酒によって家族は失いませんでしたが、家族との関係は飲んでいた頃よりも遥かに良い状態になっていると思っています。
大事なのは、それらは霊的な回復のあとに、然るべきタイミングで与えられるものだということを忘れず、またそう信じることです。

さて、「第一のことは第一に」という考え方は、現実において色々なことに対処してゆくために、とても役に立つ考え方です。
今日一日、やらなくてはならないことは沢山あるでしょう。都度都度優先順位をつけ、第一のことを決め、実行してください。どうせその瞬間瞬間にできることは一つしか無いのです。毎日やることの計画を立て、大事な順に進め、スケジュールを詰め込みすぎないようにすること。また、自身の能力の限界を認め、それを超えないようにすること。
この考えを、飲まないで生きること、生活を立て直していくことに使ってゆきましょう。

12 Step and me 「第一のことは第一に」 Click To Tweet