「底付き」ってなに

アルコール依存症者の回復は底をつこところから始まる、なんて言われますね。「底付き」から連想する光景とは何でしょうか。仕事も家も家族も失い、路上生活をしているアル中でしょうか。それとも精神病院の入退院を繰り返している依存性者でしょうか。そのような状態にならなければ回復ができないと言うのでしょうか。

ステップ1 の説明を読んでください。底付きとは、自分のアディクションに対して無力であり、思い通りに生きていけなくなったことを認めることです。アルコール依存症者でしたら、一杯飲んだら次の酒、次の酒と手が出てしまう肉体のアレルギーと、どんなに飲酒をやめようとしても、ふとした時に「ふっと楽になる感覚」が欲しくなり、酒に手が出てしまう精神の強迫観念を自分が持っていること、飲酒がコントロールできず、それによって思うような人生を送ることができなくなった事を認めることです。そして、本人が自助グループなど適切な支援につながってから、ふりかえって、「ああ、あれが自分の底付きだったのか」と気付くものです。底をついてから否認がとれるのではなくて、否認が取れてゆくと、底付きを認めるようになるのです。底につくまで、何も失わずに済んだ人はおそらくだれもいないでしょう。ただし、何もかもをも失わなくても、底付きをすることは可能です。実際に、ほとんどなにも失っていないように見える、傷の浅い依存症患者も沢山存在します。もちろん、命以外の殆どを失った人もいます。いろいろな依存性者の体験に耳を傾けてください。そして、自分と異なる部分ではなく、共通の問題を見つけてみてください。

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