~ これらのステップを経た結果、私たちは霊的に目覚め、このメッセージをアルコホーリクに伝え、そして私たちのすべてのことにこの原理を実行しようと努力した~

仲間とともに

おつかれさまでした。12ステップの説明も、これで最後のステップになります。ビッグブックの該当箇所は、「第七章 仲間とともに」になります。

このステップでは、12ステッププログラムを、他のアルコホーリクに伝え、また自らの生き方全てに対して、ステップを実行していきます。

なぜ他のアルコホーリクに伝えてゆくのか。それは、他のアルコホーリクと徹底的に関わっていくことが、再飲酒を防ぐための最も良い方法であることが、経験から知られているからです。

今まさに苦しんでいる、酒をやめたばかりの人にこのステップをどう伝えてゆくのが良いか、ビッグブックに書いてあります。まず、霊的な話を最初からするのは避け、あなたの飲酒の経験を話します。この段階では、どうやってやめたかについては話しません。

実は、ビッグブックの著者であるビルは、この点で最初大きなつまずきを経験しています。最初から熱心に霊的な話をしたところ、相手が引いてしまい、全くうまく行かなかったそうです。

そんなビルをみて、ビッグブックに「医師の意見」を寄せているシルクワース博士は、ビルに意見をします。「君が失敗ばかりしているのは、アルコホーリクたちに説教をするからだ」「君は順序を取り違えているのだ。君がまずしなければならないのは、彼らの自信をはがすことだ〜中略〜飲まずにはいられなくなる強迫観念について、飲み続けていたら気が狂うか命を落とすことになる肉体的過敏性、または身体的アレルギーについて、しゃべりまくるんだ」。このあたりのくだりは、「アルコホーリクス・アノニマス成年に達する」という本の、第二章 アルコホーリクス・アノニマス 三つのレガシー P102に書かれています。

あいてにアルコホーリクというレッテルを貼らず、あなたの経験から、あいてにも同じようなことがあるか、考えてもらえるようにします。もし相手が深刻な状態であることを認めるならば、一人で回復することはできない旨をはっきりと伝えます。

そうして、相手の関心をあなたの個人的体験に向けておいてから、あなたに何が起きて、いまどのように回復しているか、霊的な経験もふくめありのままに話しをします。

相手がアルコールの問題を認めなかったり、この方法に興味が持てないようでしたら、決して無理強いしたり、相手を追いかけ回さないようにします。こういう方法があるということを相手に一度伝えておけば、アルコールの問題がより深刻になったときに、あなたの言うようにやってみようかという気になるかもしれません。それまでは、手助けができそうな他のアルコホーリクに目を向けるようにします。

入院患者など、やめたばかりの依存性者に話をするときや、そういった仲間の多いミーティング会場でも、このあたりを心がけると良いのかと思います。強迫観念と身体的アレルギーについて、しゃべりまくるのです。そうして、今度はあなたが12ステップを手渡してゆくのです。ビッグブック第九章 家族、その後 P188に、この霊的なプログラムについて、本質的なことが書かれています。「彼は、無限の鉱脈を、まだ少し引っかいたところだということには、まだ気づいていない。その鉱脈は、一生彫り続け、掘り当てたものを人に与えたときにだけ利益を生むものなのだ。」

おわりに

それでは、これで12ステップの説明は終わりとさせていただきます。また今後加筆や訂正はしてゆくと思います。日々の気付きや経験を反映させて行ければと思っています。ステップ1からここまで読んでいただいた方は、本当にありがとうございました。内容について指摘などありましたら、大歓迎いたしますので、問い合わせフォームより連絡をいただけると嬉しく思います。

ありがとうございました。神の恵みが、常に私と皆様の上にありますように。

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